楊子姍、趙又廷(マーク・チャオ)主演、その他に韓庚(ハンギョン)、江疏影、包貝爾、鄭愷、張瑤、佟麗婭、劉雅瑟等出演。趙薇(ヴィッキー・チャオ)監督作品です。趙薇の親友、王菲(フェイ・ウォン)が主題歌『致青春』を歌っています。
こちらに記事を纏めたページがありました。
またこちらには映画の時代背景などを書かれた記事が。
『致我们终将逝去的青春』So Young (中国映画):ららぴっとのブログ:中国江蘇省南通市の生活
本作品は趙薇の初監督作品。元々母校である北京電影学院にて修士課程に通っていたのは知られていましたが、その卒業制作として作ったのがこの映画。教授からの評価は本学院過去最高の99点だったとか。
初監督作品、と考えるなら十分秀逸。しかし欲を言えば、後半の主人公達が大学卒業後のパートをもう少し夢ある形で描いて欲しかったかなと思います。1990年代の大学時代が輝かしすぎて、社会人生活が現実と妥協の日々、のように見えたのが少々残念。
主演女優の楊子姍は、本当に良い演技をしてました。大学時代のパートでは天真爛漫で真っ直ぐな明るい子、卒業後は仕事に厳しく、現実に少々疲れた感じの女性を。本人は実は物静かで、全然違うんだとか。
趙又廷は趙薇と『愛 Love』でも共演していました。というわけで大学生役は少々無理がある気がしたんですが(笑)、まぁこういう老け顔の学生もたまにいたっけな、と言い聞かせて観てました。
僕は日本の学部と香港のMBAなので、実体験した訳ではないですが、本作品の描く1990年代の大学というのは、北京大学留学の経験があるので、見聞きしているのと同じ。そうそう、学生寮ってこんな感じだよなー、と思いながら観ていました。劇中、楊子姍演じる鄭微が歌う歌が『紅日(大事MANブラザーズバンドの『それが大事』の広東語カバー)』だったり、卒業後韓庚とデートするお店が日本料理屋さんだったりと、意外に日本が近い感じで描かれています。これも経済開放が進み始めた頃の物語だから。1980年代を描くなら、これはあり得ない描写だったでしょう。
観る価値は十分にあると思います。日本でも公開されるといいのですが。