『我可能不會愛你』面白かった!

林依晨(アリエル・リン)、陳柏霖(チェン・ボーリン)主演、その他に王陽明、陳匡怡、羅北安、林美秀、孟耿如、馬世莉、余函彌、許豪恩、方炯鑌、曾之喬等出演。

2011年に放映された台湾のテレビドラマです。日本でも放映され、邦題は『イタズラな恋愛白書~In Time With You~』。全24話で、1話1時間だったので、非常にテンポ良く、楽しめました。この年一番のドラマだったようで、台湾ドラマにおけるアカデミー賞的な、第47屆金鐘獎にて、陳柏霖が主演男優賞、林依晨が主演女優賞を受賞、その他にも多数受賞しています。

ちょいと小話から。陳柏霖演じる大仁にぐいぐい迫る彼女役の陳匡怡、どこかで見たよなぁと思ったら、周杰倫(ジェイ・チョウ)の名曲で僕も時々KTVで歌う、『說好的幸福呢』のMVに出ている子でした。

また大仁の妹役を演じる孟耿如も見たことあるなぁと思ったら、『惡作劇2吻』で中学生役で出てきてた子。本作でも林依晨と共演しています。また林依晨の両親を演じている羅北安と林美秀は台湾のテレビ、映画で鉄板の父役、母役で、僕の大好きな台湾映画『聽說』でも夫婦役として出ています。

さてあらすじですが、中高大学含め15年来の親友同士、大仁と又青の、じれったい恋物語。又青は過去に手痛い失恋などを経験し、彼氏無し、高学歴にバリバリのキャリア指向。第1話で30歳を迎える、所謂アラサー世代。何かというと大仁を呼び出して飲みながらグダグダしゃべったりご飯食べたり。そんな中、大仁にかなり年下の彼女が出来て...という感じで進んでいきます。

今の親友という友情を壊したくないが故に、ずっと又青への想いを隠し、自分の気持ちを偽ってきた大仁。その気持ちに気がついたとき、自らも実は大仁の事を想っていた又青。切なくて、感情移入しまくり。あっという間に観終わってしまいました。ドラマの終わりはシンガポールのシーンも多く、近々行くので良いタイミングで観れたと思いました。

日本放映版は大幅カットして13話にまとめているようですが、それじゃ細やかな二人の感情の揺れ動きがぶつ切りになっていると思います。台湾版を観ることを強くおすすめします。中文字幕しかないとは思いますが...。

林依晨といえば『惡作劇之吻(原題:イタズラなKiss)』を始めとしたアイドルドラマの女王、アイドル女優だと思っていましたが、本作ではその演技力に恐れ入りました。実年齢も撮影当時28歳だったこともあるとは思いますが、しっかり仕事が出来る、プライドの高い、アラサー女子を演じきっていて、本当にびっくり。今回の相手役、陳柏霖はこれまで映画中心でテレビドラマは久し振りに出演するということで、初心に戻った気持ちで撮影に臨んだそうです。

観終わってしまったことが悲しく思うほど、非常に良いドラマでした。