東大卒の著者が、大学時代から追いかけていた性に関する問題意識を元に作ったNPO『ホワイトハンズ』。それを立ち上げるところから、立ち上げ後の苦労話をしながら、障害者の性のQOL向上のみならず、日本の一般の人々への性の啓蒙を提起している本です。
「性の話は害」という考えが長く存在しているために、実践的で真面目な性の学習がなされない今日の日本は、言われてみればなんだかおかしい気もするので、著者の指摘は鋭いと思いました。彼のやり方が必ずしも正攻法ではないのかもしれませんが、有意義な試みだとは思うので、是非頑張って欲しいところ。
セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱 (小学館101新書)
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坂爪 真吾
小学館
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