ジョージ・W・ブッシュ政権時の国家安全保障問題担当大統領補佐官(1期目)及び国務長官(2期目)を勤めた、コンドリーザ・ライスの、ホワイトハウスの8年間を綴った回顧録です。
これを読むとジョージ・W・ブッシュ政権は戦時政権としての側面がやはり強く、特に国務長官に就任後、著者は中東和平を実現するためにかなり力を割いていたのが改めて分かります。アメリカの外交のトップとはいえ、実際には世界中から超大国として各地域の紛争への介入を陰に陽に求められる、というのはなんとも難しい役どころだったはず。
ジョージ・W・ブッシュ政権は911に始まり、金融危機で終わったようなイメージがあり、どうも良い成果を出せずに終わった印象がありましたが、大きな成果は出ずとも小さな一歩を踏み出すような種まきを中東や東欧、南米等に行っていたことがこの本で学べたこと。ボリュームのある本ですが、読むべき価値のある本です。
ライス回顧録 ホワイトハウス 激動の2920日
posted with amazlet at 14.06.01
コンドリーザ・ライス
集英社
売り上げランキング: 252,206
集英社
売り上げランキング: 252,206