今日は第二次天安門事件から丁度25年。毎年香港のビクトリア公園では、追悼キャンドル集会が行われています。それについてはジャパナビりえさんの昨年のblogが詳しいです。
今年も以下の日程で行われました。
日時:2014年6月4日 (水)20:00pm-22:00pm
会場:ビクトリアパーク サッカーコートエリア
何度かblogにも書きましたが、僕は1970年代以降の集団指導体制になった中国共産党の国の舵取りについては一定の評価をしています。あれだけの巨大な国において、気候・食事・習慣・言葉が異なる人民達を「一つの中国」として纏め続けているのは、中国共産党による一党独裁以外ではまず無理。
これが国民党による民主主義国家になっていたら、とっくの昔にバラバラになって三国志の時代再来、国内紛争頻発、の可能性もあったわけで。あらゆる手段を使って国をまとめ上げているところは純粋にスゴイと思います。
ただ「あらゆる手段」は当然暴力も含まれるわけで、第二次天安門事件はその最たるもの(他にも2008年のチベット騒乱など)。これらはあってはならなかったことです。しかし人民解放軍は国軍扱いであってもあくまでも中国共産党の党軍ですから、中国共産党の存在を揺るがすような人民の運動に対して、あのような痛ましい事件が起こる可能性は常にあったし、今もあるわけです。
中国では相も変わらず本事件は無かったことになっており、中国国内のインターネットでは関連キーワード、画像は全て検索対象外。しかしここ香港は違います。中国であって中国で出来ないことが出来る、唯一の場所。だからこそ追悼キャンドル集会が毎年開催できるのです。
事件を風化させず、中国共産党に対してその再評価及び犠牲になった前途あった若者達の名誉回復を求め続けること。これが今僕らに出来る事。これまでは外国人だからと遠慮して集会に参加することはありませんでした。しかし今年は25年という節目。参加せざるにはいられず、これまでも参加経験のあるMBAクラスメートの香港人Edgarに同行して参加してきました。
約2時間の集会ですが、始まる前にキャンドルが配られます。グラウンドに座ったまま、見知らぬ隣の人へ順繰りにキャンドルを渡し、その後火を回していきます。見ず知らずの隣人達ですが、ここに来ている目的は同じなので、違和感はありません。
集会の8割は広東語で行われ、残り2割が普通話だったので、細かい所は正直わかりません。広東語話者でないハンデを感じますが仕方ありません。そこに来たことが重要だから、よしとします。
今年の参加者は主催者発表で18万人、警察の発表で約10万人とのことで、昨年と比較しても多かったようです。25年の節目だから、ということなんだと思います。
集会の締めくくりは毎年この言葉で。
「明年六四維園見」