第3回香港MBAフォーラム参加

以前にご紹介したように、本日第3回香港MBAフォーラムが銅鑼灣の日本人倶楽部にて行われたので参加してきました。

開会の挨拶として香港中文大学の牧野成史教授が10分ほどのプレゼンをして下さいました。

基調講演はシンガポールからこのフォーラムのために来て下さった、田村耕太郎氏。元衆議院議員で、国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院兼任教授です。アジアへ羽ばたく日本人を後押ししているので、アジアに住む日本人は彼の記事や本を読んだことある人多いと思います。

パネルディスカッションでは木佐吉郎氏(電通メディア香港プレジデント)、首藤繭子氏(インフィニティ・モーター・カンパニー グローバルアフターセールス・マーケティング シニアマネージャー)、川崎貴聖氏(Redhorse Corporation CEO)の3名。

日本再興という点から、アジアのパワーをどう活かしていくのか、アジアの中でどう生きていくべきか、というお話が中心に、色々聞いてきました。

特に心に残ったのが、田村さんが仰っていた「Global All Star Teamで解決策を考えていく」というポイント。今でも日本では「オールジャパン」で叡智を集めて...みたいな話が時々出てきますが、国籍にこだわっていては最適解は出てこないでしょう。1億2千万の中から集めたベスト人材で出した答えと、70億人の中から集めるベスト人材による答え、どちらがより最適解なのか。言うまでもないと思います。

実は昨日ここ同じ会場で、商工会の寄合がありまして、その時の講演の後の質疑応答で「ローカルスタッフのマネジメントへの登用、グローバル化はどうあるべきか」という話になったのですが、講師からの回答は「日本人としてはなかなかローカルに全面的に任せるのは難しいけど、優秀な人材が出てきたらトップに据えて日本人がサポートする、というのもありではないか」でした。話を聞いていて日本人と非日本人とを対立項的に捕らえていて、なんともしっくりこない感じがあったのですが、田村さんの話を聞いて分かりました。国籍関係なく、適材適所で人材に仕事を任せていくのが本来有るべきグローバル化であり、日本人がローカルスタッフに権限委譲うんぬん、と言っている時点で日本企業のグローバル化はまだ入り口にたった程度なんだなと。

さて3回続いた本MBAフォーラム。回を追う毎に参加者が増えていて喜ばしい限り。原資もまだまだ豊富にあるようなので、来年も今夏入学される後輩達が仕切ってくれるんだろうと今から期待です。