某日系IT企業勤務最終日

とうとうこの日がやってきました。6年3ヶ月勤め上げた某日系IT企業の最終日です。

同僚達には「なぜ辞めるのか?」と当然ながら聞かれたわけですが、不満が元に辞めるわけではありません。どんな組織も良いところ、悪いところ、両方あるものなので、不満が原因で辞めると、次の会社でも同じことの繰り返しになるんじゃないかなと思うわけです。

ではなぜか。まずは元々香港科技大学MBAに留学し、その後海外で働くことを志望した理由として、日本経済に依存しなくても生きていける能力を身につけること、というのがあります。世界金融危機直後の2009年、この会社に入った段階で住む場所を日本から香港に完全に移せたとはいえ、お客様のほとんどは中国華南地域・香港の日系企業。そういう意味では日本経済への依存度はまだまだ高いと言わざるを得ませんでした。

なので、この会社の非日系ビジネスを育てる、というのも上記の理由への解となるので、それはそれで実施していました。しかし次の会社であるグローバル企業からオファーをもらった時点で、「日系IT企業をグローバル化する」よりも「グローバル企業に入社する」方が手っ取り早いので、そちらを選ぶことにしました。

もう一つ大きな理由が、昨年からの母の闘病生活でした。LCCのおかげでお金は心配せず毎月母の見舞いにいけましたが、有休が足りなくなってしまいます。次の会社からは当面日本と香港をそれぞれ50%位滞在してビジネスを展開してほしいというオファーだったので、日本出張中の週末、母に会いに行けると思っていたのです。

残念ながら面接プロセスに非常に時間がかかり、オファーをもらう前に母は旅立ってしまいました。しかしながら1つめの理由から、転職を決めました。

2ヶ月前に退職願を現法社長に出す際に、引継計画書も同時に提出していたので、引継自体は大きな問題は無かったと思います。引き継がされた部下には当面負荷が高くなって大変だとは思いますが...僕がこの会社に入って前任者から引き継いだときよりは遙かに楽だったはず...って言っても部下には伝わらないでしょうが。

MBA卒業してすぐに入った会社で、営業職も初めてだし、日本人以外の人々とがっつり協力しながら仕事を進めるのも初めて。たくさんの学びがあった6年3ヶ月でした。

次の会社に出社するまで2週間ほど間があるので、ちょいとゆっくりして、それからまた全力で走り続ける予定です。