『中国狂乱の歓楽街』読了

男の楽園とも呼ばれた、広東省の東莞市。広州市と深圳市に挟まれた工業地帯に関してまとめた本です。

2010年代には「性都」と呼ばれるほど、性風俗が跋扈していた夜の街ですが、習近平政権になった後の2014年以降、大規模な摘発が相次ぎ、性都は陥落した模様です。その東莞の今昔を中心に描いています。

僕も華南地域担当営業ということもあり、色々話だけは聞いていましたが、2005年くらいから2010年くらいまでが壮絶だったようです。ホテルのナイトクラブに行くと400人くらい女の子が並んだ、とか...2010年前後で風俗嬢が10万人いたとか...。スケールが違いすぎます。

そんないきすぎた(粋すぎた?)街だからこそ、人民への公開処刑的に摘発が行われたんでしょうね。当時の事を知るには非常に面白い本です。

中国 狂乱の「歓楽街」
富坂 聰
KADOKAWA/中経出版 (2015-06-19)
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