アスキーの古株で、マイクロソフト株式会社初代社長、そして米マイクロソフト副社長まで勤められた、パソコン業界の重鎮古川さんによる著書。
これまで1970年後半から2000年くらいまでのパソコン史は様々な方々によって語り尽くされているのですが、この本は古川さんの視点で書かれたもう一つのパソコン史。
アスキー、というか西和彦さんがビル・ゲイツを説得してMSXという家庭用コンピュータ統一規格を作ったのは周知の事実。しかしこの本で初めて知ったのは、それ以前からアスキーは各パソコンメーカへ新機種開発にコンサル的に入っていたということ。そういう下地があったからこそ、出版業の傍らMSX規格をまとめ上げる事が出来たんですね。非常に納得です。
おっさんホイホイ的な本ではありますが、日本のパソコンの歴史を知りたい人にはおすすめです。
僕が伝えたかったこと、古川享のパソコン秘史 (NextPublishing)
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古川 享
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