中国政治経済の研究に関して最近著書が多い遠藤誉を中心に、香港研究者達で1ヶ月ほどで書き上げたという雨傘運動に関する著書。
実際に占拠がまだ行われている時期に来港し、市井の人々からリーダーシップを発揮していた人々までインタビューをした上で、独自の考察を加えて出来上がっています。一方的に雨傘運動参加者に肩入れすることなく、あの運動によって分断された香港人達のそれぞれの言い分をきちんと取り上げていて、当時の香港の情勢を上手く描き出していると思います。
在港・非在港問わず、日本人の方々もblogやTwitter、Facebookなどで各自の見解を書かれていますが、本書を読めばまずはあの時何が起こったのか、しっかり把握出来ると思います。非常に有意義な本です。
香港バリケード――若者はなぜ立ち上がったのか
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遠藤誉 深尾葉子 安冨歩
明石書店 (2015-03-12)
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