『最愛の子』観ました。

赵薇(ヴィッキー・チャオ)、黄渤(ホァン・ボー)主演、その他に佟大为(トン・ダーウェイ)、郝蕾、张译、张雨绮(キティ・チャン)等出演。陈可辛(ピーター・チャン)監督作品です。

ららぴっとさんのblogにもあらすじと解説があります。

中国語原題は『亲爱的』。日本語オフィシャルサイトはこちら。児童誘拐の実話を元にした映画で、映画の最後にモデルになった人々が実際に出てきて、キャストと会うシーンが入っていました。

郝蕾ってどこかで観たなーと思ったら、『颐和园』の主演の子でした。それから赵薇と佟大为のタッグはその後テレビドラマ『虎妈猫爸』でも観られます。

昨年の第34屆香港電影金像獎で最優秀女優賞を本作品で取った赵薇。映画ポスターでも地味な農家のおばちゃんを演じきった彼女がクローズアップされていました。しかし観てみたら黄渤とのダブル主演といった感じ。実際中盤まで赵薇は一切出てこず、どうなってるのか?と思いながら観ていました。

児童誘拐は中国では特に酷く、毎年20万人以上誘拐されているとの事。この映画の大ヒットのおかげで、刑法の改正法案が行われて、誘拐された子どもや女性を買うことは重罪とみなすと規定されたそうです。

子供を誘拐された親たちで結成した探し続ける会のメンバー達の独白、そして知らなかったとはいえ誘拐してきた子を我が子同然に育てたのに引き離された母親。それぞれの立場での思いがあるのが観ていてよく分かり、非常に胸が痛む映画でした。

日本で商業的な大ヒットは難しいのは分かりますが、上映館が銀座シネスイッチ1館というのは残念です。

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