『2020年マンション大崩壊』読了

香港人の間で、日本のマンション大ブームがここ数年続いています。香港人経営の日本の不動産専門店のみならず、大京など日本の大手不動産も香港進出して、香港マネーの獲得に動いています。

人気なのはやはりマンション。ということで日本のマンションに関する考察を調べておこうと、読んでみました。

少子高齢化でマンション利用人口が減りつつあるにも関わらず、未だに100万戸/年新築の部屋が市場に放出されているとか。供給過多で今後の先行きがあまり楽観視できません。また高齢化したマンションの住人達により老朽化したマンションの維持管理が出来なかったり大規模修繕が事実上不可能なマンションも多いらしく、買うとすると築年数とロケーションが非常に大事だと再認識。香港ではあまり築年数は問われないので、そこが大きな違いかもしれません。

築年数にこだわるのは維持管理だけではなく、日本人が初物好きというところもあるようで、中古マンションよりも新築マンションが圧倒的に好まれるようです。感覚的にそのあたりは納得。

今後買うのであれば、さらに単純な賃貸よりAirbnb等で収益を生む形にしたほうがよさそうです。調べたところAirbnbの運営代行サービス業者も多数出てきているようで、香港から管理するならこういうのを利用するのもありでしょう。

2020年マンション大崩壊 (文春新書)
牧野 知弘
文藝春秋
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