元外資系投資銀行のイギリス人アナリストの著者による、日本分析本です。
前作にも重複するところがもありますが、日本の強み弱みを改めて客観的なデータを元に分析しています。
単純に日本を貶めたりするような内容ではなく、かなり慎重な言い回しで書かれており、好感が持てます。日本の戦後復興は奇跡でもなんでもなく、元々第二次世界大戦以前に日本は有数の人口と経済力を持っていたので、戦後は元々持っていた経済力を取り戻し、かつ急激な人口増加によりさらにそれが加速化されたのが実情ではないか、というのは、日本人の優位性を保ちたいプライド的には厳しい指摘ではありますが、数字を持って示されると同意せざるを得ないところ。
そうした上で、日本の持っている強みを活かしながら日本が今後どうすべきか、という気付きを与えてくれます。
イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」 (講談社+α新書)
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デービッド・アトキンソン
講談社
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