Andrew Morgan監督作品です。
日本語サイトはこちら。
香港で上映中に観たかったのですが間に合わず、オンラインで観ました。
ファストファッションがお手軽値段で消費者の手元にくる裏側に迫ったドキュメンタリー。予想していた内容ですが、それほど驚きの内容でもなく。
というのもMBA時代にナイキが東南アジアの委託先工場における児童労働などで社会的責任を問われるケースを読んだことがあったから。また前職時代にも中国華南地域の工場でもこの手の話は色々聞いたことがあるので。
女性や児童を搾取したり、劣悪な環境で長時間労働を課した上でファストファッション(だけじゃなく様々な製品)が成り立っているのでは、という問題は、グローバリゼーションにより生まれ、複雑化しています。
単純にファストファッションをスローダウンすれば良い問題ではなく。この映画の中ではあまり触れられていなかったと思いますが、実際この手の工場がある地域では児童達の親に仕事がなくて児童達が働かないと一家が干上がるという問題があったり、単純に西洋的価値観で正義を振りかざすことが正ではなかったりします。
このあたりを掘り下げると映画としては軸がぶれてしまうから敢えて描かなかったのかもしれません。とはいえ、一度観ておくべき映画だとは思います。