『生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った』読了

昨年話題になった本書、Kindle版が出たので早速読みました。

一言、すさまじい人生を送ってきたんだなと思いました。ただ、彼女の北朝鮮脱出までは確かにこれまで余り情報が無く(北朝鮮に残った家族親戚の事を慮って脱北者も積極的に情報発信しない)、それだけでも大変な思いをしてきたのだなと思います。

しかし中国に渡って以降の人身売買の経験は、彼女や脱北者だけじゃなく、中国人でも多数被害者がいるのも事実。この点については北朝鮮の闇というよりは中国の闇、でしょうね。

既に北朝鮮が彼女に直接プレッシャーを与えるべく動いているようですが、彼女のみに何事も起こらない事を祈ります。

本書は直近の北朝鮮の状況を、一般の人からの視点で書かれていて、非常に有益です。