Brexitという結果

先月の英国の国民投票でEU離脱が賛成多数という結果に。

ソレを受けて書かれた在英日本人による記事が話題沸騰していました。

めいろまさんの『イギリスがEU離脱した理由:WirelessWire News

クローデン 葉子さんの『Brexitというパンドラの箱:世界級ライフスタイルのつくり方

どちらの視点も、お二方の英国に流れ着き、住んでいる理由が背景にあり、この意見が英国を客観視した意見の総意という訳にはいかないですが、それでも非常に示唆に富む内容です。

個人的には、このような他国への影響が非常に大きな案件について国民投票に委ねてしまうというのは間接民主主義の放棄のように思います。大衆は様々な要因を判断した上で短期的な個人の利害を超えた判断は出来ません。出来ないと言い切ってしまって良いと思います。だからこそ、エリートによる間接民主主義が長いことこの世界に生きながらえている訳です。

今回の結果は日本の政治経済にも(短期的な円高株安ではなく)中長期的に影響を及ぼすでしょうが、なにより国民投票の負の面が前面に出て、日本での国民投票が今後実施される可能性が低くなったと思います。間接民主主義を「他のどの政治形態よりまだマシな制度」と思っている僕には、その方が良いと思います。