2日前の棄権

香港立法會選挙もあと2日。選挙戦にも力が入ってきています。

そんな中、ビッグニュース。香港島地区で僕が支持していたオランダ系香港人の司馬文(Paul Zimmerman)が、羅冠聰(ネーザン・ロー)を支持、当選させるために立候補を棄権するという発表をしました。

丁度以下の記事で香港政治の研究されている倉田准教授のインタビューがあり、香港の民主派、独立派がなぜ小規模で分裂状態であるのかを解説してくれていました。

立法会選挙と香港の未来:nippon.com

司馬文のみならず複数の、所謂「泡沫候補」が立候補を棄権すると宣言し、それぞれの地区において当確線ぎりぎりにいる民主派・独立派の候補を応援することに決めています。

香港人の中でも評価は真っ二つ。戦術的には大同小異を唱えて候補者統一に理解を示す人もいれば、これまで支持してきた香港市民を愚弄しているとお怒りコメントを出している人も少なくないです。

そのどちらの立場も分かるのですが、個人的には今回は統一してくれて良かったかなと思います。当選確率が低く死に票になるだろうなと思いつつ投票するよりは、当確確度が高い人へ投票して、これまでの香港政治とは違う風を立法會に送り込む方がよりよいと思うからです。

とはいえ、出来れば立候補する前にそのような話し合いをして統一候補を出して欲しかったとは思います。このような事は香港政治史上初めてのようで、香港人の反応は戸惑い、どう反応したらいいか分からないといった感じでした。

さて、これで9月4日の選挙結果が益々面白くなってきたのも事実。選挙結果が楽しみです。