福島県の奥一原発の富士所長の半生、という建て付けで書かれた本小説。
少し読み進めればすぐ分かりますが、これはまさに福島第一の吉田所長の物語。よくもここまで緻密に描きこんだなぁ、と思う程。本作品でも他の黒木作品同様虚実混ざっているので、リアリティが強すぎて思わず「これが真実か!」と思ってしまうほどです。
本小説の中でも、現実でも、原発所長は喉頭がんで亡くなってしまいました。ですので真実を掘り起こすのは難しいでしょうが、改めて福島第一の問題について書かれた本を読みあさって、調べ直そうと思います。
本の表紙が奇しくも『湄公河行動』のポスターによく似てる...。
黒木 亮
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