『「学力」の経済学』読了

中室牧子さんによる、子供の教育に関する計量経済学的アプローチ。僕とほぼ同じ歳くらいの経済学者さんとのこと。

これまで常識だと思われていたことも、きちんと統計、試験をしてみると異なる事実が浮かび上がってくる、ということを主にアメリカのデータを基に示しています。日本のデータでないのは、まだまだ日本でこの手の統計情報や各種試験を行う土壌がないためだそうで。

こと子供の教育となると、どうしても個人の経験を一般化しがちで、何が本当により良い方法なのか、イマイチわかりにくかったのですが、こういう手法を取り入れることで客観的な判断基準が出来るのはいいことではないかと思います。もちろん、なんでも数値化できるわけではない、という反論もあるのでしょうが、これまでの経験則一辺倒よりは良いのかなと。

「学力」の経済学
「学力」の経済学
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中室 牧子
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