2012年に発刊された本なので、今となってはかなり古いし、本書で指摘している電力改革での方向性も変わっている部分も若干ありつつも、大まかには現在の電力・ガス改革が引き継いでいる流れの源流を見て取ることが出来ます。
本書では原子力発電が全て政治的に止められてしまっている現状を元に、それでもベース電源としてそこは今後も確保し、石炭・ガス等のミドル電源を活用することが謳われています。また過去の電力業界を俯瞰した章もあるので、歴史的背景を理解するのにも役立ちました。
電力改革―エネルギー政策の歴史的大転換 (講談社現代新書)
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橘川 武郎
講談社
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