徒然なるエッセイ

元外務官僚の著者が地政学の基本を説いた本です。

地政学、というのはニュースなどでも良く聞くキーワードでありながら、日本の学校教育では詳しいことは教えてくれません。僕も地理的なものと政治が結びついたモノ、程度しか認識していませんでした。

本書では具体的に英米、ドイツ、中国、そして日本と、例を挙げながら、歴史と地理の掛け合わせで現在、そして将来を予想する術を上げています。歴史と地理が重要な理由は、年月を経ても大きく変わることがない変数だからだそうで、確かに納得感あり。

中国に関する例は薄いですが、それは著者の専門エリアじゃないからだろうと思いますが、この地政学の基本を元に考えると、色々と考えられるなと思いました。