汕頭大学長江新聞與伝播学院教授に転進した元読売新聞の記者による著書。
前半は著者独自の情報源から確度の高い習近平暗殺計画があったことに関する特ダネについて、そこにいたるまでの話を書いています。後半はその特ダネが社内政治抗争で潰されてしまいやむなく退社の道を選んだ事について、纏めています。
正直後半は個人の私怨に近い内容で、全く興味が無かったのですが、前半のネタだけで本書が構成されているわけではないので仕方なく最後まで読んだ...という感じです。
私怨部分はともかく、著者の中国共産党内部の熾烈な政治闘争についてはかなり確度の高い分析をされていて、汕頭大学に移ってからのblogも読み続けていたりします。習近平政権が今後どのような方向へ向かっていくのか、引き続き著者の分析も読みながらみていきたいと思います。