『青空に飛ぶ』読了

鴻上尚史が実話を元に書いた小説。特攻隊の知られざる真実と、いじめ問題を絡ませた作品で、真剣になって一気に読み終えてしまいました。いじめに遭っている主人公部分は完全に創作だとのこと。それでも真実味があって色々考えさせられました。

特攻命令を9回も受けたにもかかわらず、無事に生き残り、寿命を全うした佐々木友次さん。彼がなぜ生き抜いたか、そしてその後どのように終戦後の世界を過ごしてきたのか。これが主人公でいじめにあった中学生の心を揺さぶり、「寿命が来るまで生きる」事を決意させます。

非常に重い話だと思うのですが、そこを鴻上尚史ならではの描写で上手く描いています。戦後生まれの日本人は読むべき本だと思いました。

青空に飛ぶ
青空に飛ぶ
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鴻上 尚史
講談社
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