『青空に飛ぶ』は小説の体を取っていましたが、こちらは特攻隊員だった佐々木氏へのインタビューを交えた著書。
著者が伝えたかったのは、指示される側だった若き特攻隊員たちの本当の思いをくみ取りたかったのと同時に、指示を出す側への痛烈な批判です。そしてその指示を出す側の精神構造は今なお日本人の中に巣くっていて、一例としてあげているのが真夏の甲子園野球。本書は昨年発刊ですが、まるで今年の猛暑を予言しているようにも思えます。
実際には戦前以前から日本人の中の「特攻精神」とやらは変わっていないということなんでしょうね...。
不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)
posted with amazlet at 18.08.09
鴻上 尚史
講談社
売り上げランキング: 5
講談社
売り上げランキング: 5