『逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界』読了

元経産省官僚の著者による、日本の現状を分析した本。

20年ほど前、僕が大学生だったときに、ここまで具体的な裏付けはないものの、日本型システム、特に社会保障システムが崩壊することははっきりしていて、課題設定としてはそれがいつなのか、ということだけだと思っていましたが、本書でそれらの裏付けをしてもらったような感じです。

僕としては自分が現役で働いている40数年の内に限界が来るだるうと想定、国家に依存しない生き方を模索した結果が海外MBA~移住であり、今に至ります。

優秀な政治家や官僚達のおかげで対処療法で先送りを続けて今に至っているものの、これ以上は本当に難しい事は本書を読めば分かると思います。著者はそれでも日本人がその危機を乗り越えられると信じていますが、僕は未だ懐疑的。当分今の生活を続けるつもりです。