『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』の作者による本書。
日本に住んでいなかったので、朝日新聞がこのような誤報を出し、謝罪会見までしていたとは知りませんでした。
本書で触れられていますが、吉田調書なるものが出てくるまで、福イチの状況が危機的であったことが広く国民に知られていなかった、というのが僕には驚きです。3.11以降ネットで映像を見続けていましたが、水素爆発した時点で少なくとも東日本はもう終わりかも、と思いましたが...それは僕が学部の卒論で原子力行政について書いていたから状況を理解しやすかったのか...そんなことはないと思うんだけど。
とにかく、吉田所長を始めとした現場の方々の文字通り命がけの作業のおかげで奇跡的に状況を沈静化できたのは間違いなく、本書を読んで改めて彼等の奮闘に感謝の気持ちがわいてきました。
「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実
posted with amazlet at 18.09.14
門田 隆将
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