吳鎮宇(フランシス・ン)、古天樂(ルイス・クー)主演、その他に春夏(ジェシー・リー)、蔡籽苗、田蕊妮、蔡潔(ジャッキー・チャイ)、陳嘉桓(ローズ・チャン)等出演。司徒慧焯監督作品です。
吳鎮宇の怪演あっての本作品、だと思います。アルツハイマー病の父の介護をする主人公、自身の映画事業も上手く行かず借金だらけでにっちもさっちもいかない状況で母が亡くなり、耐えきれずに自殺を試みるところから物語が始まります。
この日以降、毎日父が脱皮をし、その度に20歳ほど若返るというファンタジーなのですが、若返る父がその時々の思い出を、子供に語っていき、子供が知っていた「真実」とは異なる真実を知り、また家族の温かみを思い出していきます。母は常に春夏が演じてますが、それは子供時代の、若くて素敵な母像、ということなんでしょう。
父の仕事が上手く行かなかったり外で浮気をしているじゃないかと思って、母を不憫に思っていた息子が、実は両親はお互い必要としており、最後の最後まで愛し合っていたと気づく。家族愛を上手く表現していて、非常に面白かったです。