題名からくるイメージとは違い、本小説の主人公は戦前の日本で映画の特殊効果を支えた一人の職人のお話。実話を基にしているとのことで、その方は経験と語学を買われてナチス・ドイツに行き、彼等の映画製作に関わったのだとか。
事実は小説よりも奇なり、とは言いますが、本当に実話であれば確かにその通り。本作の後半で職人の家族が長崎へ疎開した辺りからは読むのが辛かったですが、最後は泣きながら読みました。本読みながら泣いたのは久し振りかも...。
ヒトラーの試写室 (角川文庫)
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松岡 圭祐
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