『原子力規制委員会――独立・中立という幻想』読了

東日本大震災後の福島原発でのシビアアクシデントの経験を元に、再編され、出来た新しい委員会が原子力規制委員会。

その成り立ちから、原子力行政における本委員会の限界まで、様々な方面から批判を加えています。とはいえ本委員会がいわゆる原子力ムラの意向を忖度ばかりしているわけではなく、例えば直近ではこんな話題が。

関西電力、発電ゼロの日本原電に年100億円超の支払いか...各自治体の脱原発要求を拒否:Business Journal

4月24日、テロ対策拠点として義務づけられている「特定重大事故等対処施設」に関して、原子炉の工事計画の認可から5年という設置期限の延長を認めないことを決めた。再稼働済みの5原発9基も施設が完成しなければ、運転停止となる。

若干意見が反原発で偏りすぎているきらいがありますが、現在の原子力行政の概要を知る上では良い資料でした。

原子力規制委員会――独立・中立という幻想 (岩波新書)
新藤 宗幸
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