2015年に出版された、言わずと知れたアップル再興を果たした有名人。といっても、彼がアップルを退社するというニュースを読んで慌てて本書を購入した次第。
本書では彼の半生、及び1990年代末からのスティーブ・ジョブズ復帰及びアップルの再興に、ジョナサン・アイブがどのような関わりをしたのかが見事に描かれています。
アップル製品のプロダクトデザインの素晴らしさは言うまでも無く彼と彼のチームによるものではありますが、実はなかなか気づかれない、でも非常に重要な点として、彼のチームが一丸となって製品のプロダクトデザインのmみならず、生産に関するデザインまで行っていること!
少量しか作らないようなものであればデザイン優先でもなんとかなりますが、優れたプロダクトデザインのものを大量生産するとなると、生産側も理解しないといけません。ジョナサン・アイブのチームはそこまで踏み込んでデザインをしてきたんですね。この部分を知っただけでも、本書を読む価値がありました。
そして、彼がアップルを去ったことで今後どうなるのか。もちろん彼のチームが残っているので急激な劣化などはないでしょうが、また大きく世界を変えるような製品がうまれてくるのか、今後のアップルにも期待です。