香港中文大学の周保松教授を迎えて日本で行われたシンポジウム講演内容を書き起こし、さらに香港研究を行っている倉田徹先生の2019年半ば時点の香港政治情勢に関するまとめを載せた本書。
自分と同い年の教授が、1980年代の英国領にまかれ始めた民主の萌芽がその後中英間の駆け引きでどう動いたのか、そして香港市民がそれにどう対応していったのか、よくまとめてくださり、非常に興味深く読みました。
また倉田先生の論考では特に雨傘運動について、香港で発刊された本等引用しながらまとめていますが、幾つかの本が実は本日香港の公共図書館にて焚書扱いになったことが判明!
【禁書時代來臨】公共圖書館下架黃之鋒、陳淑莊、陳雲著作 職員指因國安法須覆檢:立場新聞
陳雲や黄之鋒の本がそれら。僕の持つこの本も国安法違反になっちゃうのかな...。