『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』読了

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Emily Changの本ではペイパルマフィアこそ男性優位のシリコンバレー社会を作った元凶の1つ、として描いていたので、その元凶はどうなのか、と思って読んでみたのが本書。

名字が発音しにくい人だな、と思ったら、ドイツ生まれの移民だそうで。今でもドイツ語でのコミュニケーションは問題無く、本書の原本もドイツで出版されたものだそうです。ピーター・ティール自身が書いているわけではないものの、彼の成長の過程からどのような信条でビジネスをしているのかはよく描かれています。

ペイパルマフィアが上手くいった理由の1つが大学時代の、自分と似たような境遇の仲間達を信頼して始めたという点。そこがまさにEmilyの本で「白人男性だけの楽園」と示されているところでもあり、その後のシリコンバレーの技術ベンチャーのカルチャーに大きな影響を与えているのは、色々考えさせられます。