苦労した今回の転職

先日書いたように、今月末日をもって今の会社を退職します。

きっかけはご多分に漏れず新型コロナ禍...。これまで香港を拠点に各国飛び回って営業をしていたのが、2020年2月以降不可能になり、新規開拓営業の継続が困難な状況になりました。そのため5月に、これまで5年近く担当していた僕の日本のビジネスは日本オフィスに、東南アジアはシンガポールオフィスに引き渡し。僕の新しい役割は香港の金融機関向けソリューション営業で、これまで扱ったことの無いソリューション及び市場担当になりました。

それ自体はいいのですが、問題は2020年の目標達成がほぼ不可能になったということ。この時点で、年内一杯生き残りが良いところで、年明けには肩たたきかな...と甘くみてました...。実際には8月半ばに、会社公認で次の職探しを11月末までにすることを勧められ、本腰を入れて転職活動を始めました。しかし本業の手を抜くつもりはなく、それなりの数字を積み上げた結果、11月初旬には肩たたきの話は一旦白紙、社内生き残りに成功しました。それでも転職活動は継続してました。

8月半ばから3ヶ月半、2020年12月初旬に次の会社からオファーを頂くまでに、149社応募。うち19%がお断り、残り76%は返答無しという、なかなか厳しい結果でした。面接までたどり着いたのは応募数全体の5%程。営業の成約率並みです。また面接にたどり着いたうち60%はヘッドハンターからの連絡でした。ヘッドハンターから話を受ける方が面接に呼ばれる率は高いですね、やはり。

多くの会社で、求人を出しつつも実際には新型コロナ禍の状況次第で面接を進めたり止めたりしていたようで、特に8月~11月まではほとんど動きがなかったのが精神的に辛かったです。広東語/中国語が出来れば、もう少々面接やオファーまでたどり着く率が上がったのは確実です。また部下の管理をするマネージャ、ディレクター職であれば言語はそれほど問われなかったのでしょうが、僕の直近の役割ではほぼ部下無し状況で、営業ディレクター経験あっても遠い昔の事...と受け取られてしまったように思います。

今回の経験を通じて、今後のキャリアプランについて考えたことが2つ。

  1. 次の会社ではこれまで以上に営業成績を上げ、自分の下にチームを作って部下の管理をする経験を再度積み直す必要あり
  2. 日本市場に進出したい中小規模の外資系企業は10-20年後もニッチながら存在しそうで、今と同じ程度の待遇であれば仕事は常に見つかりそう

グローバル展開を考えている中小企業は日本に直接進出する程まだ市場が取れていない/採算が合わないという理由で、香港/シンガポールの地域統括本社から出張ベースもしくは日本のパートナー企業を通じての営業を行う事が多いです。落ちぶれつつあるとはいえ日本はまだ世界第三位の経済大国なので、初期投資を抑えつつ進出するという方法としては悪くないのでしょう。その際、日本人のグローバル化が今よりも急速なスピードで進まない限り(そしてその可能性は著しく低い)日英の言語、日本/外資のビジネス文化を熟知している人材は常に必要とされると思います。

ニッチなマーケットなのは間違いないので、他の人にオススメ出来る程のキャリアパスではないのですが、興味がある方にはより詳細を共有します。

ちなみに次の行き先が決まったあと、12月後半から今、ヘッドハンターや企業内リクルータから連絡が多数...ちょっと皮肉な状況になってます(^^;。当面は次の仕事でがんばります。