日本でそれほど話題にならなかったからか、日本語版が中々出ないので原書で読みましたが、セラノスがなぜもてはやされ、そして何が大きな問題だったのか、非常に深く調べて書き上げた渾身のノンフィクションです。
...と思ったら、なんと日本語版『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相』が2021年2月26日に発売予定!
まぁそれはいいですが、Elizabeth Holmesがシリコンバレーの歴史を覆すような女性起業家になりきれず、稀代のペテン師として裁かれてしまったそのみじかい歴史、非常に良く描いているものの、彼女とその恋人でセラノスのNo.2の地位にあったSunny Balwaniに対するインタビューがない(拒絶された)ため、どうしてこうなったのか、と言う点が踏み込めてないのが残念ではあります。
参考までに、シリコンバレーの渡辺千賀さんは早くから彼等に注目していて、blogにも書いていました。