あれから10年...ということでタイトルを見て読み始めました。読み始めて少し違和感があり、よく見たら朝日新聞の記者による本。
違和感の正体は、必要以上に放射能の恐怖を煽ったマスコミの1つが朝日新聞と言う認識であり、彼等がこのような内容の本を出して被害者に寄り添っている...というのは本当かな?と思ってしまったからだと思います。
忘れず、風化させず。どのような災害でもこの言葉が出てきますが、残念ながら様々な事情で忘れられて行ってしまうのが実情。朝日新聞の記者であることを割り引きながら読み進めましたが、自主避難した家族の子供がいじめの対象になっている章は、この家族の気持ちを思って苦しく読みました。これも自分が家族があるからであり、もしもっと若くて独り身だったらそこまで寄り添うことはなかったかも知れません。そのくらい、被災した人達の立場になって考えることは難しいと改めて思いました。