『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』読了

日経コンピュータで掲載された過去の記事などを大幅加筆した本書。直近でもまた大規模障害を起こしているため、積読本から引き出して読み始めました。

読んでいて、自分が関わったデスマーチプロジェクトを思い出してドキドキ...現場の頑張りに過度の期待を寄せていたという経営層の過ちに対して確かにそうだろうなと思いながら読んでました。僕が参画したプロジェクトは200人規模で、みずほのとは2桁近く少ない人員ですが、みずほがずば抜けて巨大なだけで200人規模でもかなり大きなプロジェクト。そのプロジェクトでも僕が参画するチョット前までは機能別チーム間で縦割りになっており、横串で全体見ながらプロジェクトを見ている人がいないことが、進捗問題になってました。

僕のチームは一義的にはテストチームとして各チームの機能要件に従って各種テストの管理をしてましたが、テストチームが一番各チーム間のコミュニケーションを取っているという理由もあり、横串のタスクフォース的な動きをし、デスマーチを終わらせたのでした。その時は毎日終電、土日のどちらかも働く1年間でしたが、鬱にもならず良い経験をしたなと思います。

その経験のおかげで本書で現場がどれだけ頑張っていたのか、そして苦しかったかは想像つきます。本書の後にまた大規模障害というのがやりきれませんが...。