『香港とはなにか』読了

本書が著者にとって香港に関する初めての著書、だそうで、ちょっと意外でした。確かに著者は台湾問題の専門家。台湾から派生して香港について述べることはあっても、真正面から香港に向き合ったのはこれが初めてということなのでしょう。

本書の中では民主派/本土派の若手活動家へのインタビューがあり、周庭(アグネス・チョウ)は目新しくもないものの、梁天琦(エドワード・リョン)や游蕙禎へインタビューは日本語メディアではあまりなく、貴重だと思います。

そのインタビュー中、過去の言動に「?」と思ったことが氷塊するような記述もあり、香港の今の政治状況を理解する上で非常に好著です。