『不発弾』読了

バブル前夜の金融機関の熱狂から2010年代の大企業による粉飾会計まで、事実を基にしたフィクション小説。

微妙に名称を変えてあるものの、当時のトピックを覚えている人なら「ああ、あの会社のことか」とすぐに連想してしまう事件を紡ぎ合わせ、舞台裏で暗躍している金融コンサルタントと警視庁第三知能犯捜査係のキャリア管理官のせめぎ合いを描き出しています。

本作最後では、キャリアの負け。そうなる事は伏線張ってあったので見えていましたが、それまでの過程が上手く描かれていて、面白かったです。