ボリュームあって読み終わるのに時間がかかりましたが、面白かった!Connecting dots的な、今をときめく日本のネット起業家達が若かりし頃からあちらこちらで縁があったというのは、もちろん一部はよく知られている人達もありますが、多くは本書と元になった日経の記事で知った人も多いのでは?
僕自身同世代の人も多く、彼等がインターネットビジネスを始めるのを横目で見ながら歳を重ねたため、自分にも同じような風景が見えているはずなのに同じ事が出来なかったのは何故だろう、と思いながら読み進めました。
そして最後の方の章では、それまでに書かれた若き起業家達(1970-80年代生まれ)の一回り上であるUSENの宇野社長と共にGMOの熊谷社長についても、その生い立ちから起業後の困難まで纏めてあります。熊谷社長はネットビジネスの要所要所で出てくる爽やかヤンエグという感じですが、彼の著書を読んでいないのと彼のビジネスがインフラよりなこともあり、これまでその生い立ちや起業のきっかけなど知らなかったので、非常に勉強になりました。
ペイパルマフィアに比べれば小粒かもしれませんが、日本の起業家の興亡もドラマに満ちていて非常に面白かったです。