一時は世界を席巻した日本の家電メーカの凋落ぶりは誰の目にもあきらか。
東芝のみならず、大手電機企業の過去30年ほどを振り返り、何が悪かったのか、どうあるべきなのか、分析している新書です。些末なことかもしれないけど時間軸であったり比較対象とする時価総額などが恣意的な選び方をしているなと思うところはあるものの、大枠では良い分析だと思います。
とはいえ、今だからこそ言えるというか、当時はマスコミももてはやしていた経営手法や判断というのも多く、経営陣への批判だけでなく、彼等をリアルタイムで批評的に見れなかったマスコミに対しても一言申して欲しかったところ。