亡くなって20年以上になるやっさん。僕もやすきよの全盛期を生で体験した世代ではないですが、時々テレビで観た漫才などで、キレッキレで面白いなと思うと同時に、やっさんコワイと思ってました。
まさにそういうイメージだけではない、素の横山やすしを、息子の木村一八が自ら語っているのが本書。読み始めて、すぐよそに女を作ったり、その女性達を子供達に紹介する下りを読んで、あれ僕の父親のことか?と思ってしまいました...そうか僕は自分の父親の性格がやっさんに似ているから、やっさんに親近感があったのかも。
本書ではやっさんや著者が起こした暴行事件などについても触れています。もちろん本人達の話なので、被害者には別の視点があると思うのでそのまま受け取りませんが。とはいえ、昭和に生まれた稀代の漫才師を知る良い本です。