2018年に逮捕劇が起こった、アメリカの名だたる名門大学を巻き込んだ入試スキャンダル。それをほぼ実名でドキュメンタリーに仕立て上げたのが本作品。
不正を十年以上続けたカウンセラーが(裏口、Back Doorに対して)Side Doorと呼ぶ主な方法は、目立たない運動部の枠を取る方法。運動もしたことないような受験生を一端のアスリートのようなアプリケーションを用意し、運動部が持っている枠でテストのスコアなどほとんど関係無しに合格してしまうらしい。盲点といえば盲点。
本作品で出てくる、真っ当な(?)入試カウンセラーや元大学のアドミは、たまたまこのカウンセラーは発覚したけど、個人を責めて終わりではなく、そもそも大学のブランド化や入試の仕組みそのものが問題なのに、そこにスポットライトが当たる事が今もなく、本質的な課題は温存されたままと指摘しています。