2009年に発刊された本をベースにした電子書籍版を読みました。そして読んでいる途中に石原慎太郎ご逝去のニュースが...ご冥福をお祈りいたします。
僕が物心ついたときには石原慎太郎といえば青嵐会で暴れている政治家であり、『太陽に吠えろ』に出ていた石原裕次郎の兄、という認識で、小説家としての彼の作品は今に至るまで未だ読んだことがありません。今度『弟』辺りから読んでみようかとは思ってます。
本書執筆時点ではまだ総理を諦めていないような石原慎太郎像が描かれていますが、現実には都知事の後国政に戻ったものの政界引退。それはそれとして、石原慎太郎の実像に迫った本書は非常に鋭い視点を持っていて、2回目以降のインタビューを石原慎太郎から拒否されたのも止む無しかなとは思いました。