1996年に発刊された本書。当時から話題になっていましたが、実弟とはいえ故人の話を...と思って今まで読んでいませんでした。
著者も亡くなった2022年現在、考え直して読んでみました。まずは「たった2年早く生まれたと言うだけで死んだ後も兄貴ヅラか」というもの。ただしこの時我が身を振り返り、20代になるまでの自分も2歳下の弟に対して同じように兄貴ヅラしていたので、自省もあります。
読み終わってさらに考えたのは、著者はこう考え書き上げて満足しているけど、石原裕次郎はホントのところどう考えていたかは不明なので、自分勝手な解釈だよね、と思ったのでした。
とはいえ、昭和を代表する大スターと、彼を世に送り出し、さらに国や都政に大きな影響力を持った政治家の兄、という兄弟は特殊だし、本が売れたのもわかります。