昭和末期から平成にかけて起こった様々な政財官の現実の事件をネタに、日本経済新聞の記者をモデルにした主人公を狂言回しにして進んでいく経済小説。
リクルート・コスモス事件から始まり、最後は自社の不祥事で終わるのですが、自社の不祥事以外は懐かしいというか、当時テレビや新聞で読んでいた話を思い出させてくれました。
日本経済新聞社の不祥事も現実のお話だそうですが、僕は全く知りませんでした。2003年のお話なのでまだ日本にいたのですが...知らなかった理由は、僕が当時日経新聞だけを定期購読していたから、だと思います。また読んでいた雑誌も日経ビジネスなど、日経関連雑誌が多く、自社の不祥事には殆ど触れなかったためだと思われます。
やはり情報ソースは複数にして多面的に見ないとダメだな、と改めて思いました。