『おっさんの掟 ~「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」~』読了

日本ラグビー協会に突如理事として就任要請され、その後実質お役御免になった著者による内情暴露本です。

とはいえ、暴露だけで終わるのではなく、なぜそのような事が起こったのか、ジェンダー論や日本のタテ社会論(1967年に発刊された中根千枝の本も参照しながら)がいかに現代にマッチしていないかを上手く纏めていらっしゃいます。

つまり根源的な問題はこの協会にのみ当てはまるのではなく、未だに日本全体あちこちで多かれ少なかれ起こっていることであると看破されています。自身の今の仕事でぶち当たる様々な壁を考えても、同意しかないと思いながら読みました。