先月新卒入社した会社の上司と飲んだとき、約10年社長を務めた竹原社長(僕の新卒配属時の上司で当時は部長)が退任し、その会社に新卒入社した方が次の社長になる、と聞いていました。
そのことを思い出して会社のサイトを見たら、確かに黒田さんに交代されていました。
この『徒然なるエッセイ』は1997年9月11日から始めていて、この会社の内定をもらった後開始。そのためこれまで書いたことはなかったのですが、実はこの会社の2次面接で、面接官から質問あるか聞かれたので「生え抜きの人はどのポジションまでいけますか」と聞いたのでした。
当時この会社は日商岩井の100%子会社で、役員は全て親会社からの天下り、部長も多くがそうだったため、「課長止まりだろうね」と言われたのを覚えてます。子会社なのでそうだろうな、そしてこんな失礼な質問に答えてくださった先輩社員の率直さに感謝をしたものでした。
元々数年働いてMBA留学を考えていたので、役員や社長になろうなんて考えていなかったのですが、このやりとりで余計に「この会社に一生捧げることはないけど、いる間はできるだけ仕事を学ぼう」と思ったのでした。
それがその後色々あって上場企業となり、生え抜きの黒田さん(僕が新卒時代別部署の先輩で、飲みの場でよく会った)が社長になるとは。僕の賭けが(良い意味で)外れたなぁと思いました。実はこの会社には幾つか子会社があり、以前お世話になった上司、先輩方が経営陣で頑張っておられるのも拝見してました。全員が全員、経営陣に入れたわけではないでしょうが、子会社含め生え抜き社員にも順調に出世するキャリアパスがあったというのは、とても良いことだと思います。
とはいえ退職、MBA留学したことは単に新卒入社した会社への就社を辞めるという事に留まらず、日本に依存しないでどの国に行っても生き抜く力をつけたという意味で、正しかったと考えています。