林千渟（エンジェル・ラム）、楊偲泳（レンシ・ヨン）主演、その他に溫碧霞（アイリーン・ワン）、廖子妤（フィッシュ・リョン）、李麗珍、車婉婉（ステファニー・ツェ）、余香凝等出演。徐欣羨監督作品です。
溫碧霞と李麗珍を演じる中年女性二人が18歳だったころ、1980年代の香港芸能シーンを舞台に、貧しい村出身の女の子達がどのように女優の道を歩んでいったのか、というストーリー。
前半部分で「香港行って遊ぼうよ」なんてセリフがあるので、深圳かどこか大陸を舞台にしているのかと思いきや、そうではなく。再開発される前の調景嶺が前半の舞台で、住んでいるところがさらにその中の国民党の残党達が集まっていた掘っ立て小屋。
主人公の父親は国民党兵士のなれの果てで、プライドだけは高くろくに仕事もせず、家族に辛く当たる役割。このあたりは『転がる香港に苔は生えない』にも調景嶺の歴史が簡単に出ていたので、なるほど、と思いながら観てましたが、そうでなければこのあたりの時代背景を理解するのは難しいかも。
溫碧霞自身、調景嶺出身のようで、彼女の自叙伝的な脚本だったようです。
また最近香港映画で非常によく出ている楊偲泳。役の軽重を問わず出まくりですが、本作品では主演。これからますますの活躍が期待出来る若手女優さんです。
