在外邦人子女への体験入学の難しさ

9日間の男二人旅。主目的は、ほぼ夏休みに突入した7歳児に、日本の小学校を体験させること。そのためだけに1週間お休みを取るのも難しいので、今回はワーケーション的に、自分も東京のお客様ご訪問等の予定をいれていました。

2つ目のポイントを満たすため、3月頃から、僕の父親の母校でもあり、僕も2年だけ通った東京都中央区内の某小学校及び中央区役所とやりとりを開始していました。しかしながら、都の教育委員会の方針で、住民届など出していない子女の短期受入は不可、という事が4月末に明確になり、中央区のみならず都内全滅。

次に都内への通勤を考えて、川崎市にアプローチ。川崎市教育委員会は、短期の体験入学受け入れOKと電話でも確認しました。しかしながら、川崎駅近くの複数の小学校に電話で確認したところ、住民届など出しているか、親族家族が住んでいてそこから通う事が出来る生徒のみ受け入れ可とのこと。これは交通の便が良いが故に、似たような問合せが多くて、対応していると学校運営に支障を来すため、とはっきり言っていた小学校もありました。

そして横浜。こちらも市の教育委員会はOK。しかしホテルが近くにある小学校が結構限られていて...1校だけ見つけたのですが、お返事を頂くまでに結構時間がかかり、受入OKのお返事を頂いた時には、次に述べる茅ヶ崎に決まってしまったので、一旦お断りをお入れしたのでした。

茅ヶ崎である理由は、自分が18歳から33歳まで住んでいて土地勘があったことが一番大きいです。都内への通勤を考えるとちょっと遠すぎて、実質午前中しかお客様訪問には使えず。しかし市は短期の体験入学について専用の申込ウェブフォームを用意しているくらい前向きで、希望した小学校にもすんなり入れて頂けて、非常に有り難かったです。回答もレスポンスがよかったのも大きかったです。

blognoteに在外邦人子女の体験入学について書かれているのを読んだり、体験された直接の友人達に話を聞いたりもしていたのですが、多くの場合が実家を拠点にすることで受け入れてもらっているようで、僕らのように実家や親族の拠点がなくてホテル住まいのママ受け入れてもらうというのはかなりハードルが高いということがよく分かりました。これは、学校内で急な病気や怪我が合った場合、すぐに駆けつけてもらえる人がいる、ということも横浜市の小学校で言われたのですが、そこに通ずる点で、その点は譲れないというのは理解出来ます。

ただ、時間をかけて一校ずつ当たっていけば、受入可能な学校が見つかることもわかりました。そのために、実際に体験入学されるターゲット期間の3ヶ月前くらいから動き始めるのがいいと思います。

今回は3日間という、本当に短期の体験入学ではありましたが、先生方にも在校生にも暖かく迎えてもらい、7歳児も良い経験をしました。

実は次回も7月に6日間、別の小学校で体験入学が決まっています。こちらはまたその時に書きます。