『ゴールドマン・サックスに洗脳された私~金と差別のウォール街~』読了

ゴールドマン・サックス(GS)の元マネージング・ディレクターが実名で描いた自身のGS時代の自分と特異なカルチャー。読んでいて、1980年代の投資銀行経験を描いた『ライアーズ・ポーカー』を想起しました。でも本書は、ほぼ僕と同年代、1990年代末から2010年代半ばまでの話。

21世紀なのに、未だに白人男性によるホモソーシャルなカルチャーで回っているとは、信じがたいです。著者はこの体験記を書くためか、退職時に退職金をフイにしてでもNDAにサインをしなかったそうで、真実のお話しなのでしょう。GSと言えばMBA卒なら行きたいと答える人が多いトップ投資銀行なのに...。

著者がニュージャージー州からフェリーで通っていたそうで、僕が今は無きL証券のトレーニングプログラムでNYCにいた友人宅に泊めてもらったことを思い出しました。同じフェリーを使ったのかも...と思ってみたり。